Introduction
 
目が覚めると、雪が降り積もっていた。
森を抜けて歩き続けると、やがて湖のほとりに辿り着いた。
遠くには旗が見える。

それはどこかの国旗のようではあるが
色は褪せ、破れてしまっているので見分けがつかない。

この場所がいったいどこなのかはいまだ分からないままであり
行き先もとうに忘れてしまっているのだが

ひとまずそこまで歩いて行くことにした。